引越し費用について考えよう
まずは見積もり取得から
「引越し費用がどのくらいかかるか」は、ケース・バイ・ケースとしか言えません。人によって荷物の量、荷物の内容、引越し先への移動距離が違うからです。一般的に言えるのは、「荷物の量が少ない」「大きな荷物があまりない」「移動距離が短い」というケースならば、引越し費用は安めに抑えられるということでしょう。
一人暮らし程度の少ない荷物量なら5万円前後、遠距離の移動になってもそれほど高額になることは考えられません。10万円以内で納まることが多いでしょう。冷蔵庫など大型家具があると高めとなってしまいます。
また、引越し会社によって料金の設定は結構違います。同じ荷物量で見積もりを取っても違いが出てくるものです。費用を抑えるには、複数の会社に見積もりを依頼することをおすすめします。インターネットの引越し見積もりサービスを利用すると、簡単に概算見積もりが取得できます。複数社が一度に見られるサイトもあるので、目安を知って大体の料金比較をするにはとても便利です。その結果、さらに数社に絞って、詳細な見積もりを依頼して比較するといいでしょう。見積もりは基本的に無料です。
引越し費用を抑えるには
引越し費用は、自分で荷物を運ぶことでかなり減らすことができます。荷物があまりない、引越し先が近いというケースなら、自分で運んで費用を抑えるというのも選択肢の一つでしょう。
しかし、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、食器棚など大きな家電や家具は、自分一人で運ぶことは難しいものです。家族や親戚、友達の手助けが必要になることもあるでしょう。引越しは一日がかりになることも多いですし、「手伝ってもらったから」と謝礼を考えなければなりません。運搬時にケガをさせてしまう可能性もありますし、集合住宅では、共用部分を傷つけたり、壊してしまったりということも考えられます。素人では、プロが行う「養生」はなかなか難しいものです。ですから、自分でやる、あるいは誰かに頼む場合には、安全面や万が一のリスクも含めて、トータルでの費用を考えるようにしましょう。
引越し会社に依頼するときでも、「荷物の梱包は自分でする」「軽い物や小さい物は自分で運ぶ」というようにすれば、費用削減につながるでしょう。また、引越しは、3~4月の住み替えシーズンなどの繁忙期や土日祝日は、費用が割高になる傾向があります。同じ内容の引越しでも、平日だったら安かったということは少なくありません。できるなら、繁忙期を避けると費用を抑えることができるかもしれません。
もう一つ注意したいのが、引越し間際というギリギリのタイミングで依頼しないということです。引越し手配を先延ばししていると、特に繁忙期はどの会社も予約で埋まってしまいます。そうなると、結果的に希望日に引越しできず、それ以降の新生活の予定を変更しなければならなくなるかもしれません。直前で慌てないためにも、余裕を持って引越しの段取りを組みましょう。
オプションサービスの検討も
新居の間取りによっては、家具や衣類、本など、今持っているものをすべて運ぶと収まり切らないかもしれません。そこで、「これを機に処分しよう」と考える人も多いでしょう。そんな人におすすめなのが、引越し会社による「不用品回収サービス」。買取りしてもらえるか、格安で回収してくれるかは、不用品の内容によって異なりますが、粗大ゴミの回収依頼や持ち込みで買取りを頼むことが面倒なときには、便利なサービスです。
また、家電をセッティングしてくれるオプションサービスを備えている会社もあり、テレビやDVDレコーダーの接続、洗濯機やエアコンの脱着などをしてもらえます。配線や機器の接続は慣れていないと難しく、うまくできなければ使うことができません。追加費用がかかりますが、引越し後すぐに使えることはメリットでしょう。
この他、ピアノを運ぶオプションサービスを行っている引越し会社もあります。大きくかつデリケートな扱いが必要なピアノの運搬は素人には難しいので、プロに依頼する方が確実で安心です。ただし、作業員が増えるなどして当然費用はかさみます。
この他、会社ごとに独自のオプションサービスを備えていることもありますし、費用も異なりますので、必要に応じて確認してみてください。
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